奥秩父前衛 兎藪 2010年1月23日

所要時間 7:16 車−−7:46 広い林道−−8:39 兎藪−−9:04 広い林道−−9:29 車

 山梨県内で地形図に山名が記載された山で未踏なのは数山だけとなったこともあり、山梨の山は最近は行っていなかったが、山名事典記載の山は調べたらいくつも出てきたのでまだ近場で楽しめることが分かった。山梨西部ではこれら山名事典の山の他に斑山、旭山、鷹ノ巣山、羅漢寺山と4つの地形図記載の山があり、週末にまとめて登ることにした。これもやっと引越しのゴタゴタが収まって落ち着いて生活できるようになった影響が大きい。

未舗装の林道。普通車では途中まで 白い八ヶ岳

 金曜夜に出発し、まずは兎藪を目指した。韮崎ICで降りて増富温泉方面へと向かい、根古屋で右に入って集落の路地で道に迷いつつもどうにか目的の林道に達することができた。あとは入れるところまで車で行くわけだが、DJFのリポートによるとかなりぬかるんだ箇所もあって普通車ではあまる深追いすると痛い目に遭いそうなので、道が荒れてきた標高900m手前で車を諦めた。この時期は土が凍って泥沼にはまることはなさそうだが、この林道は轍が深かったり抉れた箇所があったりで、普通車で突破するのはかなりきつい。車高が高い車が断然有利だ。

ゲートから先は舗装 広い林道と合流

 翌朝、思ったよりも冷え込みは強くなく、朝飯を食って出発する。周囲は藪が無い落葉広葉樹林でどこでも好き勝手に歩けそうだが、とりあえずは林道で山頂近くまでアプローチしてから山肌に取り付こう。途中に設けられた開放されたゲートを過ぎるとコンクリート舗装になり、ジグザグに高度を上げると真新しく広い林道に合流した。ここまで地形図の破線がそのまま林道だった。かなり車が頻繁に出入りしていそうな路面状況だったが、今はどこまで伸びているのだろうか。DJFが登ったときはどちらの端も行き止まりだったそうだ。

適当に斜面に取り付く 植林を抜けると自然林
分かりにくいが鹿道あり 肩が近づいてくる

 この辺から登ればそのまま直接頂上に出られるはずなので斜面に取り付くことにする。最初は檜の植林帯で、それを過ぎると全く藪が無い一面の落葉広葉樹林となる。あちこちに鹿道があるが、歩きやすいところを適当に拾いつつ行動を上げる。地面は土ではなく小さめのゴロゴロした石で、ちょっとばかり歩きにくい。高度が上がると土の地面になるが、今の時期は土が凍って硬くなっており傾斜がある場所で登山靴のエッジを効かせようとしても地面を削ることができない。まあ、凍っているのは土でなのでツルツルではないので大した問題ではないが。

三角点の北東肩が最高点 兎藪三角点

 傾斜が緩んで尾根に出ると松の植林?になる。三角点が無いか周囲を見回したが見当たらず、若干下りになるがもっと先に進むと少し下がったところに三角点が埋まっていた。帰ってから分かったのだが、私が登りついたのは三角点北東の肩で、地形図では読み取れないが実際はそこが最高点だった。DJFが登ったときにあった山頂標識は無くなっており、僅かな残骸だけになっていた。DJFのリボンの形跡でもないかと見渡したがそれもない。ここはネットで検索するとそこそこ入山者がいるようなので、私の目印も残さなかった。

樹林の隙間から見た権現岳〜横岳 広い林道の看板

 北西の風がやや強く寒いし、この程度の行程ではまだ疲労は感じないのでそのまま下山開始。木が多くてすっきりと八ヶ岳が見える場所はほとんど無いが、かろうじて隙間から見える場所で写真撮影した。新しい林道を走る車のエンジン音がたまに聞こえていたが、やっぱりどちらかの端が下界につながっているのかもしれない。

 

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